茉莉花茶
好一朶茉莉花、
好一朶茉莉花、
満園花開、香四方、
我有心採一朶。。。

  これは、中国で知られている江南民謡の「茉莉花」の最初の一節です。大体の意味は、

    なんと綺麗なジャスミンの花だろう
    なんと綺麗なジャスミンの花だろう
    満園の花が開き、香りが四方八方へ広がる
    ジャスミンの花を採って彼に送りたいが、、、



  言葉だけでは雰囲気が伝わらないので、今度その曲を見つけて聴いていただきましょう。実は、これは若い娘たちがお茶摘みをしながら歌うラブソングなのです。
  (Note: 現在聴いていただいているのは、江南名曲の「紫竹調」です。「茉莉花」ではありません!)

蘇州郊外の田園風景

  「茉莉花」は江南民謡で、「産地」が蘇州かどうかは定かではありませんが、蘇州はお茶の名産地です。主に緑茶とジャスミン・ティを生産しており、両方とも有名ですが、特に茉莉花茶は中国で「花茶の冠」と称えられ、中国の「十大の名茶」の一つになっています。

  茉莉、白蘭などお茶の製造に必要なお花は、中国で「茶花」といいます。異なるお花を使って作られたお茶はそれぞれ独特な香りがあります。蘇州では郊外の虎丘が古くから茶花の産地になっています。初夏虎丘に訪ねると、茶花が満開し香りがつんときます。

  (江南民謡について一言紹介します。江南地域では竹が多くて食用や建築などによく使いますが、竹で作られた楽器(琵琶、筝、笛、揚琴など)も多用です。それを特徴とした、江南地域の伝統的な民族音楽は、「江南絲竹楽」として知られています。その代表的な曲は、いま聴いていただいている「紫竹調
」です。)


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