I 回族

 回族は中国のイスラームを信仰する十の民族の一つである。回族は独自の民族語をま持たず、集住地域が無い少数民族である。

 回族の生業は地域によって異なる。西北部・農村部では農業、牧業に従事し、東部・都市部では飲食業や小売業に従事するものが多い。
 食生活でムスリムであるから豚肉を用いない。中国では回族は朝鮮族と並んで、清潔な民族として知られている。服装は、礼拝の際や改まった場では男性は白い帽子をかぶり、女性はチャンドルを被るが一般的ではない。

人口 860万人 (90)
 
J イ族

 イ族社会の特質として、奴隷制と家支制度が知られている、新中国成立してからも暫く続いた。

 父系の出自集団で共通の父系先祖を持ちイ族は、父子連名の系譜をもっており、婚姻では家支外婚が貫がれた。イ族の人々は大の客好き、酒好きである。客人には大事な豚を殺して供し、客人の持参した酒には福があるとして、その場にい合わせた人全てが回し飲む習慣がある。

居住地域 中国西南部、雲南、青蔵高原の東南
人口 657万人余り (90)
言語 チベット・ビルマ語派イ族群


K 納西族(ナシ族)

 世界遺産に指定された麗江古城の周辺に住むナシ族はヤク飼養から水田耕作が主な生活手段である。「ナシ」とはヤクの毛皮の色に由来する「黒」という意味である。現在でも麗江県城の町家にヤクの尻毛が飾られていたり、朝一番や来客時にはバター茶を飲む習慣にその名残がうかがえます。
 
 ナシ族の人々は水の神・龍神を深く信仰し、水を決して汚さない。ナシ族の間では離婚が許されないので、心で結ばれた男女が、第三国に喩えられる玉龍雪山中復の雲杉坪で語り合う姿がよく見られる。

居住地域 金沙江、爛倉江流域の十二県
人口 29万人余り (99)
言語 チベット・ビルマ語派




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