留園

 蘇州四大名園の一つである留園は、拙政園と並ぶ蘇州庭園の最高傑作です。留園は拙政園より小さいですが、構成が緻密で景観が変化に富んでいます。さまざまな要素の間にバランスよく取れており、気品も高いと非常に高く評価されます。留園は400年も前の明の時代に最初に造られましたが、後に改築され清の時代の代表的な庭園とされます。



 一説には、かつて東京・芝にあった「留園」の先祖が造ったともいわれ、日本人観光客に人気だそうです。
 

 園内は、中、東、西と北の四つに分けられます。中部は池と築山がメインで、東部は建築物が中心になっています。園内の楼閣は長い回廊で結ばれ、「花窓」という透かし彫りの窓から見える景色が一つ一つ異なり、それぞれが一枚の絵のように見えます。

 また、とても面白い形をしている太湖石である「冠雲峰」も巧みに配され、蘇州ならではの景観を創り上げています。


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