報恩寺塔

報恩寺塔、通称名北寺塔。八角九階、高さ76メートルで蘇州一の高い塔です。かつては蘇州でもっとも高い建築物でもありました。蘇州城の最北端に位置する北寺塔は、虎丘と並んで蘇州のシンボル的な存在です。


北寺塔の最上階へ上っていくと、外に出てぐるっと一回りすることができます。南のほうに立つと蘇州の町の様子を楽しむことができるが、天気がよければ蘇州郊外の景色も見ることができます。

しかし、北寺塔は単にテレビ塔か展望台のようなものではありません。北寺塔は、1700年前の三国時代に呉の孫権が母のために建てたものです。というわけで、三国志のファンはぜったい一見の価値があります。

報恩寺塔は「報恩寺」内にありますが、現在一部だけが北塔公園として残っています。中には、「観音殿」があります。楠木造りで明代に建てられたものですが、今日まで当時の様子をそのまま保っています。

観音殿の長廊には、漆彫刻「姑蘇繁栄図」が陳列されています。中国最大のもので、全長32メートルで高さ2メートルです。姑蘇繁栄図は、その名の通り当時の蘇州(姑蘇)の繁栄ぶりを記録しています。

北寺塔は、蘇州駅から近いです。上海から列車で行く方は駅を出た後、路線バス(1番)で行けますが、若い人には歩いても行ける距離です。


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